お稲荷さん、王子稲荷

画像食べる方のお稲荷さんは今でも、スーパー、コンビニで海苔巻きとともに健在だ。 昔は甘い味付けのご飯の中に麻の実(おのみ)が入っていたのがあったけど、最近は麻の実にはお目にかからない。 セキセイインコを飼い始めたとき、麻の実が餌に混合されていて、「あれ、これ、稲荷寿司の中の食べるやつや」と新鮮な驚きがあった。 七味唐辛子の中でも見たが、最近は砕いているのか、その姿を見ない。 稲荷神のお使いである狐は油揚げが好物といわれ、また色も似ていることから、稲荷寿司となった。

さて稲荷社は全国でその数3~4万といわれ、数の上では日本一の多さである。 稲の精霊を神格化した宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ 倉稲魂命とも書く)を祀り、五穀豊穣、産業興隆、商売繁盛、家内安全、芸能上達の神様である。
総元締めは京都伏見稲荷大社であるが、その関東総社が王子稲荷(北区王子岸町)である。 30歳代の始めの頃、王子に住んだことがある。 王子には狐がいてね・・・とよく言われた。 「王子の狐」という落語もある。 大阪万博の会場となった千里ヶ丘も、上京して初めて住んだ横浜市緑区美しが丘も、その地名とは裏腹に、昔は狐が住んでいてね・・・・ とよく言われた。 王子を含めて私の思い出の三大キツネ生息地だ。
名主の滝公園の緑を背にした王子稲荷は、昔は大きな境内で眺めが良かったらしいが、空襲にあって小さくなって、現在は幼稚園やマンションに視野が遮られている。 近くの王子1丁目にある小さな装束稲荷には、昔 榎の大木があって、大晦日の夜、関東中の狐がここに集まり、狐火をともし、装束を整えてから、王子稲荷にお参りしたという言い伝えがある。
人は狐火の多さで、翌年の稲作の豊凶を占ったという。 今でも大晦日の夜、信者が狐のお面をかぶり、王子稲荷に向かうという興味深い行事がある。 一度見て見たい。
買い求めた王子稲荷の絵馬の一つは、榎の木の下に狐が集まっている図で、数えてみると狐が約20匹、狐火も同数くらい描いてあって、もし本当なら気持ちが悪くなるような異様な図である。

稲荷神社の前の狐の像は、巻物を口にくわえているのは、狐が神のお使いとして色々姿をかえるための忍術虎の巻(いやキツネの巻?)、稲穂をくわえているのは、五穀豊穣を祈り、 鍵をくわえているのは財産を蓄える倉の鍵、また子宝授受の鍵と言われている。

そういえば、最近「キツネの嫁入り」なんて言わなくなりました。

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